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「ではその頃、またお伺いします」
「まさか主人をお疑いに？」
「ええ、まあ……」
「ちょっと待ってて下さい」
緑川 愛が吸い殻を持ってくる。
「主人のタバコです。指紋採取でも何でもして身の潔白を証明して下さい」
「お預かりします」
俊はタバコの吸い殻をハンカチに包
くる
んだ。
ドアが閉められる。
俊は玲奈の方を向いた。
「玲奈、お前はもう家に帰ってなさい。お前の推理の裏はちゃんと取るからな」
俊は警視庁へと駆けていった。
残された玲奈は一人、家路へと就いた。
その後、鑑識でタバコの吸い殻から採られた指紋と凶器の金属バットについていた指紋が合致し、緑川の旦那は逮捕された。
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