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「・・・・少年・・・・すごい喰いっぷりだな」
リリイとブロッサムとチェリーは苦笑しながら目の前の少年を見る。
「さて・・・ガロだったかな?君はいくつになる?」
アキトが微笑みながら言うとガロは元気よく言った!
「9つ!!」
「ほう、うちのチビと同い年か・・・どうやら落ち着いたようだね」
にこにことアキトは手を掲げるとガロのボロボロになった服を瞬時に
変化させた。
「まあこんなものかな?ジーンズに半袖シャツ、ここの気候はまだまだ暑いからね」
そういうとリリイにある書類を渡す。
「リリイ、君のボスからギルドへ入れてくれってお願いされました、そこに紹介状が入っているので彼女達を連れて戻って頂けますか?座標は転移しますので」
「えっ!!助かるー、わーお、やっぱボスはこの件に対してOK出してなかったんだ」
「そうですね、中々話の分かる御人でしたよ、さすがお父さんですね」
「・・・・子離れできてないだけよ」
リリイはくすくす笑う。
「さて僕はまだ仕事があるのでね、ブロッサム、チェリー少しの間この森から退去していただけますか」
「・・・・わかった」
ブロッサムとチェリーはこくりとうなづく。
「ではガロくん・・・お姉さんたちを頼みましたよ」
「ガウ!!」
アキトは微笑むと同時に魔法陣は展開され四人は消えた。
「さて・・・・浄化する前に・・・こちらを見てる方出てくるといいですよ」
アキトはにこにこまた笑う。
「へえーあんたすごいね、あの組織を瞬殺したうえに私の存在に気づくなんて」
「さあなんとなく視線を感じただけですよ」
紅い長い髪に隻眼のカーゴパンツに迷彩柄のタンクトップをきた勝気な女性が
現れる。
「・・・・ほう・・・貴女・・・リバースセフィロトの器ですか」
「・・・おやいきなり見破られたのははじめてだねえ」
「・・・僕の前の世界では伝承だけしかなかったのだけれど・・・この世界では伝承すら力になりえるか」
アキトはふむとうなづく。
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