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「・・・さて・・・君の力は何に起因するものだ?」
「それを敵になるかもしれない男にもらすとでも?なあ七人目」
「やれやれこちらも知られてるんだね、困ったものだな」
アキトは肩を竦める。
「さて君の目的はなんだ?まさか世界征服なんて陳腐な話はしまい?」
「・・・・楽しいお祭りをするためさ」
「なるほどこの聖域を不浄としたのも前段階だと」
目の前の紅い髪の女はくすくす笑う。
「そうさね、あたしらの目的はこの世でもっとも最強と称される奴らを引きずりだし世界という舞台で戦うことさ・・・平和で怠惰な日常なんて甘くていらんないだろ?」
「平和は平和で楽しいもんですよ」
「ランクオーバーで一番外道な奴が言うセリフじゃあないねえ」
「ふむ、誤解があるようですね」
「誤解がある・・・ねえ」
紅い髪の女瞬時に短刀二本を取り出すと同時に眼に負えない速度で
アキトに襲いかかった!!
「・・・おやおやダンスのお誘いですかね、僕は余りダンスは得意ではないですよ」
「てめえ・・・本気で殺しにきたな」
「・・・敵と認識しましたので」
アキトは涼しい顔をしながら、彼女の常人以上の速度の連撃を初見で見破ると
同時に手刀に風の魔力を纏い貫いた!
「ふむ、軍隊式の格闘術に独学の短刀術ですかね、いやはや素晴らしい、回避されるとは思わなかった」
「優しい面で凶悪だねえ・・・この男、うちの能力を使いたいとこだけど・・・・さすがにまだ使い慣れてないからねえ」
「ふむ、この森の状態から察するに・・・・君の力を冠するものは・・・ルキフグス?もしくはベルフェーゴール?」
「・・・・煮ても焼いても喰えない色男だねえ・・・、本当にやりづらい」
「失礼だな・・・僕ほど穏やかな人間もいないでしょうに」
アキトはクスクスと笑う。
「やはり君たちは十人なのかな、組織としては?」
「・・・・あたりだよ」
紅い髪の女はふうとため息をつく。
「あー報告が増えたね、ランクオーバー・・・異能者の七人目は要注意ってね」
アキトは肩をすくめる。
「やれやれ警戒されていますね」
紅い髪の女性はくっくっくと笑う。
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