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朝食を用意する上で手伝えることはできるだけ手伝い、食事はさっと済ませてにとりさんの分の食器類も洗って片付けた。
そして一息ついて落ち着いた頃。
にとり「で、足の調子はどう?」
?「あ、そう言えば」
朝起きてから痛みを感じなかったので全く気にしていなかった。
予想以上に昨日の薬が効いたようで、傷には早くも薄皮が張っており、ほとんど治っているような状態だった。
?「あの薬凄い効き目ですね・・・」
にとり「うん。治ってるようならよかったよかった」
正直、凄いなんてものじゃないくらいの治りの早さだが、いったいあの薬は何なのだろう。感心と共に疑問が湧いてくる。
にとり「じゃあ、昨日の話しの続きでもやろうか」
?「え?・・・あぁ。そう言えば何か話してましたっけ」
昨日の事。大体の出来事を憶えているだけで会話の内容があまり出てこない。
にとり「私のことやこの世界のこと、教えておかないとね」
それを聞いて昨夜の話を思い出す。確か外の世界どうとか、盟友だとか話していた。
?「・・・聞きたいです。色々と教えてください」
もしかしたら自分の記憶に関する手掛かりが見つかるかもしれない。
そんな期待を少しだけ抱いて、俺はにとりさんから話を聞く。
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