風のはじまり

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時間が過ぎ、入学式が始まった。担任教師に1人1人名前を呼ばれ、返事をする。そのあと校長のありがたい話を聞いて、眠くなった。僕の隣の奴も寝ている。 「新入生代表、1年A組、神崎魅我(かんざきみわ)」 「はい」 新入生代表挨拶が始まり、やっぱりA組の奴がやるんだなと思いながら聞いた。 入学式が終わり、今は先生の話を聞いている。 「今日から、3年間宜しくな!細かい話は明日話すから今日は終わりだ。帰っていいぞ」 そう言って、先生が帰って行く。先生帰るの早い。 他のクラスも続々帰っている。他のクラスも明日話すのか? 僕も帰ろうと思った時に、津田さんが話し掛けてきた。 「湾辞君。一緒に帰りませんか?」 空気が凍った。男達の。 凍った空気が一瞬で殺気に変わったのは言わなくても良かっただろう。多分。
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