エンカウントゼロ

風のはじまり

その殺気の中から、こっちに向かって来る殺気がある。この殺気は。

「梓斗？まさか俺と帰るの忘れてたか？」

約束してないけど。

「そう何ですか？先約があったんですね。すいません。今日は帰ります。また明日、湾辞君」

そう言って津田さんはすぐに帰って行った。

「槍司のせいで帰ってしまったろ！」

「知るか！何でお前何だ！何した！」

「してないから、こうなったんだよ」

その後、槍司に今日やった行動の愚かさを説明した。周りの奴らも聞いて落ち込んでいた。当たり前に槍司もだが。

話しをした後、槍司と一緒に帰っている。

「まさか、ゲームする事が失敗だったとはな」

「普通そうだろ。Ｇクラスの男達には驚いたよ」

「いいか。明日挽回すればいいか」

「遅いと思うよ」

そう言って帰っていると、学校の近くの公園に津田さんが同じ学校の男に話し掛けられている。

「槍司。津田さんがナンパされてる」

「嘘！あ、本当だ」

津田さんは嫌がってるのが良く分かる。