第1話

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  そうしていざ何かを発しようとすると、かける言葉がないことに気付く。 何を伝えればいいのか分からないのだ。 仮に彼が本当に自殺を試みているのであったとしても、私が口を出せることはないように思える。 いや、たぶんそんなのは言い訳でしかない。 私は単に、この状況に怖気づいてしまっている。
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