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【リアンside】
―――あの誕生日パーティーから数日。
俺はここ最近、ハルケギニア語の文字の読み書きを習いながら、魔法の勉強をしていた。
文字の読み書きについては、始めの内は苦戦したものだが、文字を教えてくれるアトスのやり方が丁寧なおかげで、何とか少しずつ覚えてきている。
……そして、メイジとしてなにより肝心な魔法の勉強については、ここ数日で杖との契約を終え、今日(今)からやっと、魔法の実践を行うことになったのだ。
今日は父上自らが直々に魔法の基礎(コモン・マジック)を教えてくれるそうで、俺は誕生日プレゼントとして父上と母上から贈られた杖を持ち、屋敷の鍛錬場にやって来ていた。
因みに誕生日、他の人からは、キュルケからは綺麗なネックレス、(何故か居た)貴族に化けた神からは約束していた例のマジックアイテム(指輪型)を貰った。
……その他の貴族方からも色々と貰ったが、まあ、それはここでは割愛する。
リクシアン「おお、リアン。来たか。杖はちゃんと持ってきたな?」
リアン「はい、父上。早速、魔法を教えてください!」
リクシアン「よし、いいだろう。…では、まずは魔法の基礎中の基礎、ライトからだ」
父上はそう言うとライトのスペルを唱え、右手に持った杖の先に光を灯した。
そして、父上は俺にも「実際にやってみろ」と促し、俺は、俺の護衛であるアト
スや何かあった時のための治療要員である水のスクウェアメイジ(父上の家臣の一人)などに見守られながら、魔法の実践を行うべく集中力を高めていく。
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