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「・・うーっす」
「お!雄大!やっと来たか!」
「遅えよー。もう飲もうぜ!今日はお前の就職祝いなんだからな!」
雄大
「おい待てよー。」
大学に進学し、無事就活を終えた俺は友人と自宅でお祝いパーティーをしていた。
安アパートで壁が薄いと知りながら、友人たちは大声で騒ぎまくる。
明日隣に謝らねば、そう思いながらビールを開けた。
「そーいや雄大、例の廃墟友達の話してよ」
「何それー俺も聞くー」
雄大
「廃墟友達って何だよ。」
「いいから聞かせろよーっ!」
完全に酔いでテンションが高い友人たちが、俺を見つめてくる。
俺はため息をつきながら、仕方なく話しはじめた。
雄大
「・・・確か、高校最後の夏休みだった。」
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