はじまり

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雄大 「近くに何かできたのかな?」 不思議には思ったが、得に怪しむことはなかった。 むしろ有り難いくらいだ。 一人涼しい場所でアイスを食べながら携帯をいじる。 最高のひと時ではないか。 結局俺は、足が蚊に刺されかゆくなるまで廃墟にいた。 雄大 「俺の夏休みはずっとこれなのか・・・・いや、さすがにこれはマズイよな。」 ぶつぶつ呟きながら帰ろうとした、その時。 ガシャーン 雄大 「!!?」 廊下の向こうから何かが落ちた音がした。 完全に一人だと思っていたから、俺の心臓は一気に跳ね上がった。
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