始まり

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何故こんなところで散髪をしているのか? それは誰にも分からない。 強いて言うなら、 そこに校庭があり、うっすら、ほんのすこーーーしハジケたいお年頃の バカが二人居たからだ 大分刈り込んだな。 よし、そろそろ功太に聞こう。 「お前、どんな頭にしたかったの?」 「ちょ、おまっ、えっ、ハァァア?!俺のかみがふあまぐぁ?!」 うぉぉ…すげえ… 人って髪型一つでこれ程呂律が回らなくなのか… 「ツーブロックにしろっていっただろがぁぁあ!!お前今大分バリバリいってたよな!ざけんなハゲメガネ!鼻の穴ひっくり返って顔を覆え!」 「いやいや、お前言い過ぎ。つかちゃんとやってるから。軽い冗談だったけど、ここまでけなされると思わなかった。」 自分で頭を触り、リクエスト通り頭の周りをバリカンで六ミリで刈り上げられているのを確認した功太。 「あっ、マジだ。ワリィちょっと常々思ってたことが出ちまった。」 まったく。リアルに傷付くわ。 「絢斗ぉ、ついでになんかライン入れてくれ。右側の刈り上げのとこだけ。」 「おう。」 まぁ因みに言うけど人の髪切るのガチに初めてだけどね。 で、こいつの凄い所はそれを知っていながら俺に頼むところ。 つまり 「失敗しても良いよ!」 ってことなのよね?
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