会長、篁麗子

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すぐに降ろされた。 多分、手が震えていたのがバレたからか。 「ふむ、体はそこそこ作ってあるのか。性格からして霞のような人間はこういうのに落ちるのか」 なにやら色々とメモを書いていた。 横から覗きこみたくなったけど、やめとく。 なんか凄いこと書いてあってもやだし。 「……さて、そろそろ本題に入るか。お前は今日から我の恋人にしてやる」 上から目線で意図が理解できないが、幼い頃から好きになった女性としか付き合わないスキルが発動。 「それはお断りします」 「何故だ?我だってお前みたいな奴と付き合うとなるときっと毎日嘔吐すると思うが」 「だってお互い好きじゃないとそういうのは……」 「お前は我が好きだろう。我だって………う……お前の………ことが…うぅ……好きだ」 そんなかよ、と突っ込みそうになった。 吐きそうになるほど嫌われたのか俺は……。
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