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「ちょ、ちょっとそれ私のジャージでしょっ!?」
はは、まだ授業始まってないよ?
どうしてばれたんだと思ったが、よくみると腰の部分に鈴乃と入っていた。
つかコイツ、俺の姿で最初に目がいくのが股間付近なのかよ。
何故だ、もしかしたら狙ってるのか。
潰すなら俺だと。
原因を考えると無限に存在してしまうぐらい付き合いが長いから思い足らない。
「あ、綾、勝手に借りてごめんなさい、許してください。誰かが俺の体操着をブルマにしたから……誰もいなくて綾から勝手に借りましたすいません」
「……からの」
やばい、からのがきた。
これはつまり謝っただけでは許さんという意思表示だ。
綾が満足する結果次第では考えようということだ。
いつの間にか綾が俺の目と鼻の先に居る。
近距離は綾が最も得意とする間合いだ。
蹴り上げるにしてもひっぱたくにしても…。
「実は綾のジャージを穿きたくなりました」
「さ、最低……信じられない」
なにもされずなんだか視線で訴えかけられた。
女子の輪に戻っていくと、そこの人間もこぞって俺をみた。
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