会長、篁麗子

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生徒会長となにかあった…そんな事実のせいか、綾からの風当たりが強くなったような気がする。 エアガンなんて出す子じゃなかったよ、少なくても。 ようやく学校に着くと、校門前では生徒会長が身だしなみやらのチェックとか挨拶をしていた。 同じ生徒のはずなのに、生徒会長の方が少し大人に見えてしまう。 物腰というのが静恵さんの成熟した女性に近いからか。 無難に通り過ぎよう、そう決めたが、女生徒と話している声が聞こえてきてしまった。 制服からして一年の数人。 「我は高坂由夜には興味がないが、告白されてな。ペットでもなんでもいいから傍に居たいと。だから仕方なく付き合ってやっているんだ」 そんな一年と目があった。 軽蔑するような眼差しに、ああ、また俺は数人に嫌われたのだな、そう思って会長に気付かれる前にこの場を後にした。 会長とは授業が終わってから話そう、そう決めているし朝から憂鬱になりたくない。 しかしあんな風に広めているのか。 あまり期待してなかったけどもっとやんわりにしろよ、とか結構恥ずかしい。 つかそこまで悪い気はしないのは何故だ ま、まあ静恵さんを影から守る為…そう思えば大したことじゃない。 でもなんでだろう、涙が止まらないのは。
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