霞沙羅

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目覚めの悪さが最近ある。 朝はあまり強い方ではないが、こうまでなったのは経験がない。 「あぁ、首輪のせいか。ちきしょうめ」 無駄に分厚いし無駄に重い。 壊そうにもいくらするかわからないぐらいに高そうだし、壊れないのは色々試したから意味がない。 もう二ヶ月も経っているのか、首輪を装着してから。 よくもまあ俺も頑張って登校してるよ。 にしても霞沙羅はいつ来るんだ。 待ち遠しくはないが、このまま来ないのはそれそれで困る。 大体、幼稚園時代の約束事なんて漫画やドラマじゃねえんだから覚えてないだろ。 その線でいくと仮定すると会長が俺に惚れていることになる。 「あー、ないない」 静恵さんは確かに本当に人間か?なんて疑いたくなるぐらいの美人だし性格もいいし胸もデカイが、それはないか。 第一、惚れてたら俺にもっとこう優しくしたりするよな。 昨日なんてやることないからって放課後から二時間ぐらいスクワットをただやらされたし。 最近そういうことがあるせいで無駄に体が引き締まり始めたよ、くそが。 「由ちゃんってなんだか格好良くなったわね」 「え?だったら胸を触らせてくださいよ」 「翔くんみたいなこと言わないの、全く」 優しく諭されたが、俺はまた天沢扱いを受けた、死にたい。
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