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「ねえ、由夜もこっちにきなさいよ」
綾に手を引かれ、会長と鞍馬さんのいるところに招かれた。
つか手を握るなんてさも当たり前のようにやってきたけど、ビックリした。
綾も恥ずかしかったのか、顔が赤い。
それよりこんな近くで会長の横になっている姿は結構くる。
鼻血出そうだ、マジで、天沢並みに。
鞍馬さんも綾も目を引くはずなのに……どうしてこんなにも会長に引かれてしまうんだ。
「ふふ、お前はつくづくたらしだな、こんな女性だけのところに踏み込むとは…」
「あ、あの俺は別にそんなこと考えてませんよ」
「高坂さんなら…わ、私は平気ですよ?」
咄嗟に庇ってくれた鞍馬さんに少しムカついたらしく鋭い視線を俺に向けた。
まともに見れなくて視線を背けた。
「ふっ、その仕草は少しばかり我の好みだ」
小さくそんな言葉が聞こえたような気がしたが、綾にいきなりひっぱたかれてその言葉も聞こえたかもわからなくなった。
「綾、欲しいものなど奪えばいいだろ。我が力を貸してやるぞ?」
「い、いやいや何いってるんですか……わ、私は別に……」
二人の会話がよくわからず俺と鞍馬さんは首を傾げた。
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