会長、篁麗子

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霞沙羅、全てはこの人が今回の件のキーパーソン。 詳しく静恵さんに聞いたが俺が彼女にあったのは幼稚園時代で覚えてないのも仕方ない。 だがそんな人がわざわざ一緒に暮らす意味もわからない。 時期も時期だ、高校入学時とか節目でくるならまだわかる。 二年が始まって少し経ったこんな時に何故転校してこちらにくるんだ。 「まさか俺に惚れてるとか……ないない」 可能性のひとつを口にしてすぐに否定した。 いくらなんでも幼稚園時代に僅かな期間一緒だった、そんな人間と仮になにか約束をしたとしても忘れているだろう。 だけど会長のことも考えるとこれが一番しっくりくる。 会長はその霞沙羅のことを大切に思っていて、その霞沙羅が俺に靡いているのが許せない。 殺したい理由にはまだ弱いがなんかあってる気がする。 「ふふ、休まなくて正解だな。下手に休んで我を怒らせたりしたら大変だったぞ」 「……それでなにを協力すればいいですか?」 俺の態度が気にくわなかったのか、胸ぐらを掴まれ持ち上げられた。 俺の体重は大体六〇ないぐらいだけど普通片手で持ち上がるのか?
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