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Side.A
真っ赤な夕日も沈み
河岸に二人で腰を下ろせば
去年の夏を思い出す。
『あのっ...先輩っ、....』
『ん?』
『す...すいかはお好きですか?』
「あの時さ、ほんとに可愛かった」
いのちゃんは笑いながら、
"手にラブレター持ってんのにさ"
って、
「もう、言うなよっ!!...
昔の事なのに、恥ずかしいだろっ...」
顔に熱が一気に集中すれば
いのちゃんの手によって
あげられた俺の顎。
「今は前よりもっと可愛いよ」
そんなテキトーな口説き文句
だって、いのちゃんに言われれば
嬉しくないはずが無い。
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