第1話

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Side.A 真っ赤な夕日も沈み 河岸に二人で腰を下ろせば 去年の夏を思い出す。 『あのっ...先輩っ、....』 『ん?』 『す...すいかはお好きですか?』 「あの時さ、ほんとに可愛かった」 いのちゃんは笑いながら、 "手にラブレター持ってんのにさ" って、 「もう、言うなよっ!!... 昔の事なのに、恥ずかしいだろっ...」 顔に熱が一気に集中すれば いのちゃんの手によって あげられた俺の顎。 「今は前よりもっと可愛いよ」 そんなテキトーな口説き文句 だって、いのちゃんに言われれば 嬉しくないはずが無い。
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