香る夏

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「金魚すくい一回500円だよ!そこの仲良しお二人さん!やるかい?」 仲良しさんとか。 おじちゃんえーこという!笑 「じゃぁやるわぁ!」 「唯斗できるん?」 「俺をなめんなよ笑」 水の中を眺めるとたくさんの真っ赤な金魚が所狭そうに泳いでいた。 いくでー!! オラッ! あらっ破けた。 「唯斗下手やねー。」 「そんな言うんやったら弥生やってみーや!!」 「手本見せてあげる!笑」 正直金魚なんか見てなかった。 楽しそうな弥生の横顔だけを俺はじっと見つめていた…。 なぁ弥生? こんなに今俺ら近いのになぁ……。
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