白雪と贈り物

2/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
俺と弥生がゲーセンから出ると綺麗な雪がちらほらと舞っていた。 「うわぁホワイトクリスマスやん!」 俺は感動して空を見上げていた。 「綺麗やね…。」 弥生も空を見上げた。 弥生の横顔と雪はホンマに合ってて 綺麗で… 絶対離したくないって思えた。 「唯斗、プレゼント。」 弥生は顔を俺に向けて長細い箱を俺に渡した。 「マジかよ!ありがと!」 俺は笑顔で箱を開けた。 そこには銀色に輝く腕時計が入っていた。 俺はその腕時計をすぐに左腕につけた。 「めっちゃいいやん!ありがとうな!!」 「…いえいえ笑」 子供のように喜ぶ俺を弥生は笑顔で見つめた。 「あっ!ごめんなぁ!俺プレゼント家に忘れて来てしもたわぁ!」 俺は我ながら下手くそな芝居をした。 「…ばか笑 いつでもいいよ笑」 弥生は優しくそう言った。 俺は弥生の冷たい手を握り歩いた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!