白雪と贈り物

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やべー。 俺のクリスマスイヴ作戦に一つ誤算が生まれた。 今はクリスマスの季節でもあるが忘年会のシーズンでもある。 大きな店は大体予約やお客さんで埋まってしまっていた。 どーしよ…。 どこで飯食べようか…。 人気の少ない細道を二人で歩いていると小さな居酒屋を見つけた。 「弥生、もうここくらいしか開いてないわぁ。ここ入ろ。」 「……こういうとこ初めて…。」 二人はぼろい小さな居酒屋へと入った。 ガラガラ。 「いらっしゃーい!」 愛想の良いおじちゃんが焼鳥を焼きながら迎えてくれた。 俺と弥生はとりあえず座敷に座った。 「お客さんお飲みもの何になさいます?」 よく肥えたおばちゃんが笑顔で注文を聞きに来た。 「んー居酒屋来たんいーけど俺酒飲まれへんしなぁー、コーラで。」 「じゃぁ私はジーマ。」 それから二人は焼鳥やサラダを頼んだ。 店の雰囲気が古くさくて、料理大丈夫なんかなぁとか思ったけどどれもこれもめっちゃ美味かった! でもなぁー。 ここじゃ指輪渡すムードじゃないよなぁ…。 もうちょいオシャレな店が理想やったのに笑
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