白雪と贈り物

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「…唯斗どしたん?」 サラダを食べながら何も知らない弥生が聞いてきた。 「い、いやっ、何でもないよ!」 ここで弥生にばれたら全部パァーやけんな! しばらく経ち二人のお腹は美味しい料理に満たされていた。 渡すチャンスねーー笑 やばいぞ俺!笑 「唯斗、ちょっとトイレに行ってくるね。」 弥生が席を立ってトイレに行った。 おい俺! 今しかないやろ!笑 俺は自分に言い聞かせながら右ポケットから指輪と手紙を取り出して机の上に置いた。 弥生がトイレから戻ってくる時間が異様に長く感じた。 コツコツ。 弥生がヒールから音を出しながら戻ってきた。 俺はごまかすようにひたすらコーラを飲んだ。 弥生は机の上の指輪と手紙に感動して瞼に涙を浮かべていた。 「……これ。」 「あーこれ。先に買いに行ってた!笑」 「めっちゃ嬉しい……唯斗ありがと。」 「弥生、メリークリスマス。」 俺は照れながら指輪を弥生の薬指にはめた。 「あっ手紙はハズイけん家帰って見てな!笑」 俺のクリスマスイヴ作戦は オシャレな店でサプライズで指輪を渡すというものだったが 小さな居酒屋で実行してしまった。 まぁ、でも成功かな笑
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