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「弥生は唯斗って世界を守る歌にならなきゃね。」
一瞬私の頭の中から阿美の声が聞こえた。
……そうだよね。
私が唯斗の気持ち全部守る。
唯斗の「世界を守る歌」にならなきゃね。
私は止まっていた色鉛筆をまた動かし始めた。
そして6時間後…
全ての着色が完成した。
窓から外を見ると夕焼けが淡く私を照らしていた。
私は大きく背伸びした。
夕焼けが私を温かく包んでくれた。
しかし私はすぐに悩みが一つ出来た。
「この詩集、どうやって皆に見せたらいんだろ…。」
私は初めて一つの壁にぶち当たってしまった。
私はベッドの上で目を閉じ考えた…。
街に出て一枚、一枚配ろうか。
いやそんなんじゃ嫌やなぁ…。
どうしよ唯斗…
思い浮かばへん…。
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