冷たい目

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私は高校生達の前で立ち止まりボロボロと涙を流していた。 (うわっ泣かせてしもたし!笑) (リョウヤ、謝っときなさい笑) あんたら何勝手に話してるんよ…。 「あんたら…まだ脳みそ成長してないんやね…。 唯斗の命はあんたらが語れる程、安くない…。」 私がそう言った瞬間、四人ともが固まった。 (この女、キレとるで。) (うち関係ないし笑) (リョウヤが悪いよ。そんな話題出したんやから笑) (なんで俺だけなんや笑) 高校生達は固まったまま小さな声で話していた。 私は異様に腹が立った。 唯斗のこと言わんといてよ…。 私のことなら好きに言っていいけん…。 私いくらでも我慢するけん…。 私は高校生達の前で涙を流したまま何も言えなかった。 (泣いてばっかやでこの人。) (観たいテレビあるのに帰らせろや笑) (いやもう行っていいやろ笑) (帰ろう帰ろう!) 高校生四人は私を無視して帰って行った。 私はその場で泣き崩れた。 世間てこんなに冷たいん…? 同情とかはいらんけど… なんで人間ってこんな冷酷なん? お願いやけんさ… 唯斗のこと言わんでよ… 私は大丈夫やけん…。 何もできない自分が情けなさすぎて私は街中で一人泣いていた…。
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