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―弥生宅、弥生の部屋―
ベッドの上にどんくらい寝転がってるんやろ…。
私はずっと天井を眺めていた。
唯斗の手紙、紙袋開けるのが恐い…
知らなくてもいい真実だってきっとある。
でも唯斗は私に読んで欲しくて書いたんだと思う…。
私は何時間も何時間も頭の中で葛藤していた。
瞳を閉じると…最後の私と唯斗のシーンが蘇った。
泣きそうになったのを必死で堪えた。
私は一人じゃない…。
唯斗…あなたはこの手紙に何を綴ったの?
あなたはこの紙袋に何を詰め込んだの?
知りたいけど恐い…。
唯斗は何にでも突っ込んでいってた。
それなのに私は逃げてばっかりで…。
ダメだよね…
私強くなるって決めたから…
私は勇気を振り絞って手紙を開いた…。
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