人魚姫

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― 一週間後 ― 私はいつものようにバーへと向かった。 そこで 最後の壁が立ちはだかるなんて思いもしなかった。 カラン、カラン。 「弥生ちゃんおはよ。」 いつものようにお酒のラベルを眺めながらマスターが挨拶した。 「…おはようございます。」 後からちなが来た。 「マスター、弥生おはよー!」 そしていつものように仕事は始まった。 いつもと変わらなく淡い光で照らされたカウンター。 いつもと変わらないお客さんの笑い声… いつも通りに仕事が終わって… いつも通りに帰ってお風呂入って いつも通りに髪乾かして 眠るんだって思ってた。
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