人魚姫

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― 閉店 ― 「弥生、ちなお疲れ。」 「お疲れ様です。」 私たち三人はソファーにもたれていた。 そして 最後の壁が現れた…。 カラン、カラン。 私たちの目の前には… 唯斗のお父さんがいた。 唯斗のお父さんは私に向かって歩いて来た。 そして私の目の前に立った。 「弥生ちゃん、話がある。」 私に…唯斗のお父さんが。 「…どうしたんですか?」 唯斗のお父さんは私を睨みつけた。 「どうしたんですかだって? 俺の息子… 唯斗を返せ!!」 そう言うと私の右腕を強引に引っ張って私をソファーから放り投げた。 「話聞いた…。唯斗刺した男、お前と関わりあったんやな!!」 唯斗のお父さんの表情は怒りそのものだった。 確かに…翔太とは一回遊んだ。 でも唯斗とは関係ない……。 「なんか答えろ!お前が唯斗のこと気に入らんでその男に殺せって頼んだんやろ!!」 私はそれを言われた瞬間… 胸にぐさりと言葉が刺さった。 ………んなわけないやん。 私が…そんなことする゛わ゛けないやん…。 私の瞳から涙がいくつも溢れ出した。 それを見かねたマスターとちなが立ち上がった。 「お父さん弥生はそんなこと絶対しません!」 「唯斗くんのパパいくらな゛んでもひど過ぎるよ゛!」
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