最終話……

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唯斗…!! 私はベッドの上で飛び起きた。 「…弥生ちゃん目覚めたか?」 目の前にはマスターがいた。 「……ここは?」 「…病院やで。 弥生ちゃん奇跡的に脈切れてなくて助かったんやで。」 そういや私… 自分の首を…。 「弥生ちゃん… 唯斗が… 助けてくれたんかもな…。」 マスターは穏やかな表情で言った。 私は声を出して泣いた。 「ゆ゛い゛と… ゆ゛い゛と… あ゛り゛がとう…。 私…強く生きるって誓ったのにね…。」 マスターは黙って私を見つめた。 「マスター… 私…も゛う゛一度強く生きられるかな?」 「弥生ちゃん…? そんな泣いてたら唯斗は悲しむだけ。 笑いな!」 マスターは笑顔で言った。 私は病室のベッドから見える景色を眺め、満面の笑みを作った。 「ゆ゛い゛と。 私たちは ずっと一緒だよね…。」 …………………………………… 私と唯斗はきっと 【真実の愛】 見つけられた。 唯斗……… ずっと笑っててね…。
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