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― 一年後、弥生は…―
私が今来ているのは唯斗のお墓の前。
緑に囲まれた綺麗な所、そこに唯斗のお墓は建てられていた。
葉と葉の間に白い木漏れ日が射していて唯斗の笑顔が脳裏に浮かんだ。
「弥生ちゃん…来てたのか。」
隣に唯斗のお父さんが立った。
「ええ。」
あの事件からマスターが説得してくれて唯斗のお父さんが私に頭を下げ、疑いは晴れた。
「……唯斗、お前は幸せ者だな。」
唯斗のお父さんは優しく微笑んで花を添えた。
私も唯斗のお墓の前に淡い色の花を添えて笑顔で言った。
「唯斗……
いい天気だね。」
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