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六は三人を追い掛けながら笑みを浮かべている。
六「関心関心。
ヒヒ、逃げ足だけは早いんだって。
でもお前等の位置わかってんだよ、ヒャヒャ!
隠れてんだろうが異様に電気溜め込んでるビリビリ野郎は特に、ヒヒ。」
六は目の前に建つ工場の裏へと入り込んだ。
そこにはいくつものドラム缶が並べられていた。
怜の能力がわかった場所でもある。
六「何処にいるのかなぁ、ヒヒ。」
そう言いながらも六は真っ直ぐと一つのドラム缶へと歩を進めている。
六はドラム缶の前に立ちフタを一気に開いた。
六「隠れるんのが作戦かよ、ヒャヒャ!!」
ドラム缶を開けると中に入っていた信が六の両肩を掴んだ。
信「お前をぶん殴る作戦だ馬鹿。」
信が六の肩を触れてから六は少しも表情を変えず固まっている。
信「第一ステップ成功。」
六(……こいつ!!)
信「喋りたくても喋れねぇだろ…。
今お前は弱電流で感電してんだからよ、ヒヒ。
俺から離れられねぇ。」
六(完全に油断してたんだって。
こいつ帯電してたんじゃなくて…少しずつ放電してたのか…!
ヒヒ…
だが表情が出ねぇのが仇になったな。
お前の影は自由に動けるんだって、ヒヒ。)
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