陳腐化する平穏

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怜は倒れた信の元へと向かった。 怜「信大丈夫?」 信の隣で倒れていた六が起き上がろうとしている。 六「こいつ…馬鹿みたいに石頭なんだって。」 バタン。 六は強い衝撃に耐えることが出来ずまた地面に倒れた。 そのあとすぐに信が立ち上がった。 信「……んな。 ふざけんなよ!!」 信は勢いよく立ち上がり了の胸ぐらを掴んだ。 了「だから悪かったって。」 信「絶対わざとだろ!!!」 了「終わったこと引きずんなよロリコン。」 信「だーかーらー誰がロリコンだオラァ!!!」 二人が言い争いをしている途中、スピーカーからフリードの声が聞こえた。 フリード【六が戦闘不能の為、貴方達の勝利です。 おめでとうございます。】 …………………。 …………。 ……。 それから信達は警備員達にモニタリングルームまで案内されフリード達の元へ向かった。 了は滝のように汗をかき顔が青ざめていた。 中西はそれを見てすぐに了に肩を入れた。 中西「フリード、了を治療します。」 フリード「そうですね。 よろしくお願いします。」 中西は了を連れて治療室へと向かった。 フリードは心配そうに見守る信と怜を見て笑顔を作る。 フリード「彼なら大丈夫です。 中西にかかれば問題はありません。」 笠原は二人に拍手をした。 笠原「何はともあれ君達の勝利だ。 新参の者の中で勝利したのは君達三人だけだよ。」 奥から惟がムスッとした表情で前に出た。 惟「了の能力見たかったんだけどなぁ。 まぁいいやっ。 信も怜も本当におめでとうっ。 了の治療が終わり次第私達のエリア雲に帰ろうっ。」
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