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惟「ぜーんぶ聞こえてるんですけど。」
惟の冷たい視線が信を刺す。
信「あぁわりぃわりぃ。」
コツコツと足音を立て数人の男女が階段に上がって来た。
その中に見覚えのある面々がいる。
式「雲総大将、霧弦 式。
歳は三十三。
まぁよろしく。」
ぼさぼさの黒髪を掻きながら男が自己紹介した。
続いてボブヘアの頬を腫らした男が自己紹介する。
六「雲一番隊隊長、創代 六。
歳は十八。
最高の挨拶してくれたお陰で頬が痛いんだって。」
六の頬を見た群衆達がまるで地鳴りかの様にざわつき始めた。
「隊長が負けたってのは本当らしいな。」
「六が負けたの?」
「とんでもないルーキー達だな。」
群衆のざわつきが落ち着いたのを見計らって六の隣に立つ女性が自己紹介を始めた。
?「はじめまして。
雲二番隊隊長、華山 采(はなやまさい)です。
歳は六と同じ十八。
好きなものは服。
嫌いなものは女を馬鹿にする男。
よろしくね。」
采と名乗る女性の容姿は百六十程の身長で細身、ブロンズのショートカットで少し濃い化粧で整った顔立ちをしている。
信「…気が強そうだな。」
怜「十八歳には見えない大人びた人…。」
了「ああいう成りの人間は怒らせない方がいいククク。」
采「何か言った?」
言葉とは反面、満面の笑顔を作る采に三人は固まる。
三人「いいえ、何でもございません。」
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