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†次の日、雲集会場前†
式「今から日の出へ向かう。
残念ながら事がすんなり終わりそうにない。
いや終わってもらっちゃ困るよな?」
式は一番隊、二番隊から視線を変えて了を視界に迎え入れる。
了は迷いのない瞳で式を見る。
了「……。」
無言で一度だけ強く頷く。
それに強い意志を感じ式はニコリと笑みを作る。
式「よし……。
お前ら行くぞ!!!」
信「待ってくれ!!!」
式「……?」
信の叫び声が聞こえ一番隊の奥に目をやる。
するとそこには息を切らした信と怜が立っていた。
怜「私達も…私達も連れて行って下さい!」
了「…なんでお前ら…。」
信と怜の登場に了は目を真ん丸としている。
信は了に指をさし大きな声を上げる。
信「俺は噛み付いてでもしがみついてでも着いて行くからな!!!」
式は呆れた仮面を顔面に被せ、一方心の中では仲間思いの信と怜に笑みを見せていた。
そして優しい笑みで言葉を紡ぐ。
式「噛み付かれちゃたまんねぇな了…。
六、しっかり教育係頑張れよ。」
六「あーぁ。
分かったんだってー。
お前ら全部済んだら飯おごれよ。」
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