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一行は日の出へ向かい始めた。
一番隊96名、二番隊82名、加え、惟、式、信、怜、了、計183名。
ぞろぞろと列を成して向かう。
雲の街を出ると先頭に立つ二番隊の少女が叫んだ。
少女「前方に水仙の刺繍の入ったポーチをした男が一人います!!」
雲一行に緊張が走る。
人影が見え始め容姿が確認出来た。
その男は黒淵の眼鏡をかけセミロングの黒髪に白のメッシュが入り綺麗な顔立ちをしている。
背丈は170センチ程で歳は二十前半くらいだろう。
シルバーアクセサリーで飾った両手を上げ怪しい笑みを浮かべている。
?「こんにちは。
南部、水仙の【刀次(とうじ)】です。」
六「……!?」
少女「………え…刀次って…。」
刀次という名を聞いた瞬間一同はざわめき始める。
式は冷や汗を流し呟く。
式「…クク。
攻花ナンバー2のお出ましか…。
あの若さで康夜越えてんだから相当だろうな。」
惟は一斉に指示を送る。
惟「皆戦闘態勢に入って!!」
すると刀次は両手を上げたまま大声で笑い出した。
刀次「ヒャヒャヒャ!!
両手上げてるでしょ!!
戦う気なんてさらさらないですよ、ハハ。」
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