序章・郊外

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「準備、いい?イシュカ」 「うん」 「じゃあ、いくぞ」 「せーの!」 「「お誕生日、おめでとうイシュカ!!」」 「・・わ、・・・わぁぁぁぁ!!!ケーキでか!プレゼント多っ!」 「イシュカの為に、父さんが手に入れてきたプレゼントと」 「イシュカの為に、母さんが作ったケーキよ!本当は十段にしたかったんだけど、倒れそうだったから止めたの。ごめんねイシュカ」 「それでも六段はあるんだ・・・。  ・・・でも、ありがとうお母さん!!お父さん!!これ、本当にお母さんとお父さんが用意してくれたんだ・・!」 「当然!さあ、早くプレゼントを開けてみろ!お前が喜びそうなものをたくさん買って来たんだ」 「それより私のケーキが先よ!イシュカが好きなイチゴたくさん使ったんだから!」 「いや、私のプレゼントだ!そうだろイシュカ!」 「私のケーキよね?!」 「・・・・え、えーと」 「「・・・・・」」 「両方、かな」 「「・・・・。イシュカ、大好き!!」」  そんな日常が、小さな彼の幸せだった。
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