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フランと出会って半年が経ち、いつの間にか、リーサの心は前を向くことが多くなっていた。
ふさぎがちだった心にも、最近ではいくつもの光明が差し込んでいるのだった。
こんな変化が起きるなどと、一年前には予想すらできなかった。
今となっては、あの悪魔の紋章の存在さえ、なんとかなるさと思えるようになってきた。
そういった事情もあり、リーサは大会のあとも、魔法の鍛練を続けてきた。
いつかはまた、闘いの舞台に戻りたいという願望はしっかりと残っていたからだ。
無論、ホープに戻ることができなくても、だ。
そしていずれ、リベッドとの決着をつけたいと思った。その時までに、紋章を克服する方法が見つかれば最高だ。
魔法の鍛練は、ゼファーを改造した時の要領を参考して始められた。
習得目標は、四つの属性の魔力を均等に取り出すという技術だった。
それらを組み合わせることによって、より強力な魔法が放てるのではないかと、リーサは考えたのだ。
紋章によって、魔力の使用量に限りのあるリーサだからこそ、必要な技術だった。
フランは、ゼファーの燃料を分散させるために、フィルターによって燃料を濾すという方法をとった。
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