298人が本棚に入れています
本棚に追加
隣の男性とは、挨拶を交わす程度の面識はあったが、それ以上の関わりはない。
見たところは、二十代後半を思わせる風貌の、あまり健康そうには見えない男、というのが、彼に対するクロードの認識だった。
そんな外見から、あまりよい生活ができていないのだろうと想像できる。
ドラクール一族に属するクロードとしては、少し罪悪感を覚えてしまうところだ。
そんな彼が、自分の部屋で何かをしているのだろう、というくらいしか、クロードは興味をそそられなかった。
そのままベッドに潜り込み、ほどなくして就寝した。
最初のコメントを投稿しよう!