友達

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学校の授業中。 今やっているのは中学の時の一通りの復習と、これから進めるために必要な基礎。 僕は復習も予習もそれなりにやっていたため、今やっている授業がとてもつまらない。 と言うか、先生の話しと春の陽の暖かさに僕は微睡んでいた。 猫神がうちに住み始めて早一週間。 テストやらなにやらあったが、特に問題はない。 猫神も鮪が食いたいとは言うが、猫缶で妥協してもらっている。 さすがに毎日鮪はキツい。お金的な意味で…。 この一週間を振り返っていると、授業終了のチャイムがなった。 学級委員の号令で起立礼をして、昼休みとなった。 僕は今朝作った弁当を机に広げる。 「水夏、一緒に食おうぜ」 「構わないよ」 僕の席の前の空いた席に座って言ってきたのは、茶髪つり目のクラスメイト、鴨田蝉(かもだぜん)。 僕のこの学校で始めてできた友達だ。 彼もこの学校に、中学の知り合いがいないらしく、一人でいた僕を見つけて話しかけてくれたそう。 不良にも見えなくない容姿だが、おしゃべり好きで以外と面白い人だ。 まぁまだ友達になって三日だから断言は出来ないけど。 それにオタクで話を聞いてる限り、ロリコン疑惑も浮上。 「でさ!そのアニメ女子小学生が出てくるアニメでさ!スク水着た小学生がまた最――」 「黙れロリコン」 「ひでぇ!?俺はロリコンじゃねーのにっ!」 スク水着た小学生が最高って、言おうとした時点でアウトだバカヤロー。
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