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「あのな?そんな話されたら断れないだろ」
『じゃあ…!』
バッと顔をあげる猫神。
「ここに居ていいよ」
『すまない……ありがとう…!』
…もし、猫神が人の姿をしていたのなら、猫神は涙を流していたのかもしれない。
そう、思えた。
僕には、彼女(声からして)の体験したことは話しだけではよくわからない。
だけど、話しの最中から涙声だったのは気のせいじゃないはず。
彼女の長い人生。
その一部になるのも悪くはないと思う。
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