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ロリコンが一方的にロリな話をロリロリと話している。
「そういやさー」
と、ロリコンはいきなり話を変えてきた。
「水夏っていつも無表情じゃん?なんで?」
「知るか」
むしろ僕が聞きたいよ。
この無表情のせいで愛想悪いとか言われて嫌われてたんだから。
「え?何か教えられない訳でもあるの?昔になんかあったりした訳?教えてくれよー!」
「うるさいロリコン。これは生まれつきで、昔になんかあったからとかじゃない」
「なんだー、つまんねー」
「例え、昔になんかあってもお前みたいなロリコンには教えないよ」
「人の不幸は蜜の味!」
「黙れ」
「ふぉい」
弁当を食べ終わり、一旦静かになった蝉はまた小学生は至高、中学生はセーフ、高校生はおばさんと話始めた。
……コイツと友達になるのをやめようかな。
「あ、あの……」
蝉との縁を切ろうかと真剣に考えていると、後ろから話しかけられた。
「ん?何か?」
後ろに向くと、ショートヘアーで小柄な女の子がいた。
頬を僅かに朱色に変えていて、なんとも可愛らしい出で立ちだ。
これは美少女の部類に入るのだろう。つか、ファンクラブとかありそうだな。
「あ、わ、私とお友だちになってください!」
頭を下げる女の子。
「嘘だろ!?入学当初から人気の高い女の子第三位の柏田早苗(かしわださなえ)ちゃんから友達になろうって言うなんて!?」
そんなに驚くことか?
「ハテナを浮かべる水夏に説明したげる。早苗ちゃんは極度の恥ずかしがり屋さんで自分から話しかけることはおろか、話し掛けてもオロオロしちゃう程なのだ!そんな彼女が自分から話しかけるなんて驚愕しかないのだよワトソンくん!」
誰がワトソンだ、誰が。
「ふぇぇ…」
蝉の説明を聞いて、柏田早苗の方を見ると顔を真っ赤にしていた。
今の説明で教室中がこっち見てるし恥ずかしいんだろうね。
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