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「友達になるのは構わないけど、なぜ僕?」
僕は無愛想だし、親しい人以外とは基本喋らないから接点はないはず。
と言うかこっちに来て会ったことすらない。
「い、いえ!あ、えと、ゆ、夕凪君が猫ちゃんとじゃれてるの見て、猫ちゃんが好きなのかと思って、その私も猫ちゃんが好きだから…!」
ああ、この前公園に行った時に、猫神が一方的にじゃれてきたあれを見られたのか。
「つまり、猫好き同士仲良くなりたいと?」
「は、はひ!あぅ…」
噛んだのは聞かなかったことにして、端から見たら猫好きに見えたのね。
まぁ好きだけど。
好きじゃなかったら猫神を家には置かないさ。
「そう、じゃあこれからよろしくね。柏田さん」
「よ、よろしくお願いします!」
共に挨拶し終わった所で、ちょうどよく昼休み終了の鐘がなった
「じゃ、じゃあ私は隣のクラスなので!」
柏田さんは逃げるように教室から出ていった。
「羨ましいぜ水夏ぅ!」
肩をかけてくる蝉。
「触るなロリコン。ロリコンが移る」
「うつらねーからな!?」
猫神のおかげ?で、僕に新しい友達ができました。
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