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その日の放課後。
机の横にかけてあるカバンを取り、教室をあとにした。
蝉はいつも帰りのショートホームルームが終わると、ダッシュで教室から出ていく。
何処に行っているのかは謎。そのうち聞こうと思う。
下駄箱で、上履きから靴に履き替え昇降口からでる。
「ゆ、夕凪君!」
出たところで、後ろから話しかけられた。
声からして、柏田さんかな?
「なに?」
振り替えって返事をする。やっぱり柏田さんだった。
「え、えと、その……い、一緒に帰っていいですか?」
「まぁ、うん」
断る理由もないので頷いて了承した。
二人で校門を出る。
沈黙は気まずいので、とりあえず話を…。
「なんで僕と帰ろうと思ったの?」
柏田さんなら友達くらいいるはずだし…。僕と違って。
「えと、夕凪君ちの猫ちゃんを見たくて…」
ん?
「まさかと思うけど、うちまで来るつもりだったり…?」
「あ、はい!そのつもりで居たんですが……やっぱり迷惑ですよね」
と、目を伏せる柏田さん。
「迷惑……では無いけど、今日知り合ったばっかりだし、僕も一応男だよ?」
知り合ったばっかりの異性の家に来るのは不味いと思います、はい。
「はい、夕凪君が男の子だってことは知ってますよ?それがどうかしました?」
なんもわかってない…!?
「まぁ、あれだよ。知り合ったばっかりの男の家に来るのは色々と危険なのでは?と言う話し」
「え?あ……」
理解してくれたみたいだね。
「…夕凪君はそんなことしないって信じてますから大丈夫です!」
初対面の相手をここまで信用するとは……。
この子の将来が心配だ。
主に詐欺とか詐欺とか詐欺とか。

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