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幾度も主人様の運命を負へと導いた後、私は遂に私自身が壊されると聞きました。
私の魂はすごく軽くなりました。嬉しかったのです。私はもう主人様を殺さなくても良くなったのですから。
私の破壊には、当時処刑道具として使われたギロチンというのを使い行われました。
そして、遂に刃が私の首をめがけて一直線に落ちてきました。
壊れる直前、私はとても怖くなりました。この世界に未練があったわけではありません。それなのに、なぜかとても怖かったのです。
私は、衝動的に歌を歌ってしまいました。
こんな怖い思いをするくらいならば、最初から生まれてくるのではなかった。と。
私の最初の主人様を呪う歌を、歌ってしまいました。
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