その2

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まさか結構な人数をとか言うのでは。純粋に興味が出てきた。 「人並みだよ。俺モテないし」 「私にモテてるじゃん」 「…………」 「何よ」 「ケホ。いや、何でも……」 何故か顔を逸らす須藤。……怪しいんだけど。 本当は沢山付き合いがあったんじゃないかな? うーん、何だろこの気分。 負けてられない気がしてきた。 「よっしゃ! 今夜泊まるからね!」 「は?」 「イチャイチャしてやる! 私もスキルアップすりゃいいのよ要は! 負けてられん!」 「ちょっと待て」 「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、これだ!」 「いや、それ使い方おかしい」 何か燃えてきた! 良く考えたら付き合い初日じゃん! あ、付き合い初日でお泊り宣言は気合入れすぎ? ……この際どうでもいいや! うん! 私が握りこぶしを作っていると、後ろから須藤が抱きついてきた。
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