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「うおっ!? 須藤?」
振り返って須藤をみると軽くキスをされた。
そして頭をコツンと軽く当てて来た。須藤の顔は何故か笑ってる。
「お前って何かズルイわ」
「はぁ?」
「何か色々と勝てねーわ、お前には」
抱きしめられて背中から伝わる体温が心地いい。
良くわからないけど、須藤も笑ってるし、私もなんか温かい嬉しい気持ちになってきた。
何かほっこりする気分。ずっとこうしてたいなぁ。
私は少し須藤の方へ向きを変え、擦り寄った……けど。
「……とりあえず、今夜は覚悟しとけよ?」
耳元で聞こえたその一言で、一気に血の気がひいた。
誰が誰に勝てないって?
……負ける気しかしないんですが。
私はそのまま固まった。
――終――
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