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俺達は一卵性の双子。
性格は正反対でも、空翔の気持ちを一番理解出来るのはこの俺。
空翔が美優にしたことは許せないけど、空翔の心の痛みはちゃんとわかっている。
だけど…
再び窓の外を見上げる。
美優の部屋の窓が開き、バルコニーにパジャマ姿の美優が出て来た。
バルコニーから夜空を見上げ、月明かりに照らされた美優は何度も右手で目を擦る。
アイツ…
泣いているのか?
そんなに…
空翔が好きなのか?
泣いている美優を俺が抱き締めても、きっとアイツは喜ばねぇな。
美優が傍にいて欲しいのは…
空翔だから…。
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