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「男だから、兄弟喧嘩くらいするさ。で、喧嘩の理由はなんだ?」
「えっ?理由ですか…」
空翔が海翔を横目で見た。
「空翔が口煩いから、ついカッとなり殴ってしまいました。くだらない兄弟喧嘩です。すみません。もう仲直りしたし、なっ空翔」
海翔はヘラヘラ笑いながら、空翔の肩に手を回した。
「心配させてすみません。そういうことですから」
「喧嘩もほどほどにな。美紅、会社に行くよ」
「はい」
ママはエプロンを外し、出勤準備をし、二人仲良くリビングを出る。
「行ってきます。おばあちゃん、お片付け宜しくお願いします」
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