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「あたしが…空のこと好きなんだよ」
美優の言葉がまるで鋭い刃物のように、俺の心に突き刺さる。
空翔が好き…？
嘘だろ。
空翔は美生ちゃんが好きで、美生ちゃんに失恋したから、美優を抱いたんだ。
そんな自分勝手な想いだけで、美優の心を弄ぶんじゃねぇ！
俺は美優を守りたくて、空翔を殴ったのに、美優の方から空翔を抱き締めたなんて……。
なんでだよ…
なんで…空翔なんだよ。
空翔の気持ちは、美優に向いてないのに。なんでまだ…空翔なんだよ。
俺は空翔の体から降り、立ち上がる。
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