Cherry 11

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ダイニングルームに、おばあちゃんとあたし、空翔と海翔。 あたしは二人に視線を向ける。 「何だよ」 あたしを睨み付ける海翔。 「別に」 「ほら、あなた達も早く行きなさい」 「はーい」 おばあちゃんからお弁当を受け取り、鞄に詰めた。 「行ってきます」 「行ってらっしゃい」 玄関を出てすぐ、海翔があたしの耳元に唇を寄せた。 「諦めねぇかんな」 「…はっ?」 ふぅーっと、あたしの耳に熱い息を吹き掛けた。 「……ャッ」 空翔の前で何すんのよ!
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