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「この俺様の腕がヘタッピだと!?ハン、上等だぜ」
海翔はあたしにツカツカと歩み寄ると、ソファーに寝転ぶあたしを見下ろし、体に馬乗りになった。
突然の暴走に、ジタバタと足をばたつかせたが逃げることが出来ない。
ヤバい…
襲われる…!!
海翔はあたしの唇に、唇を近付けた。
わざと息を吹き掛け、ニヤリと口角を引き上げる。
絶体絶命。
悪魔に唇を奪われる!!
あたしは唇をへの字に結び、ギューッと目を閉じた。
「明日だぞ。約束、忘れんなよ」
海翔はそれだけ言うと、あたしの体から降り、リビングから出て行った。
へっ??
それだけ?
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