Cherry 11

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「この俺様の腕がヘタッピだと!?ハン、上等だぜ」 海翔はあたしにツカツカと歩み寄ると、ソファーに寝転ぶあたしを見下ろし、体に馬乗りになった。 突然の暴走に、ジタバタと足をばたつかせたが逃げることが出来ない。 ヤバい… 襲われる…!! 海翔はあたしの唇に、唇を近付けた。 わざと息を吹き掛け、ニヤリと口角を引き上げる。 絶体絶命。 悪魔に唇を奪われる!! あたしは唇をへの字に結び、ギューッと目を閉じた。 「明日だぞ。約束、忘れんなよ」 海翔はそれだけ言うと、あたしの体から降り、リビングから出て行った。 へっ?? それだけ?
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